新作扱いの新作紹介はこれまた新作～リリース前のなのにおもしろそうで困る。

9/1には特別な響きがある。

ある年は半泣きで仕上げ、ある年は諦めの境地に至り、またある年はその1ヶ月前にほぼ完了させよゆうぶっこきすぎることもあった宿題との戦い。
いずれにせよ8/31が終わって9/1になった時点で楽しかった夏と自由はさよならだ。


そんな感覚に浸れなくなってからはや何年過ぎたか数えられないけど、子供心に焼き付けられた悲しみの9/1って感覚はそうそう消えるものではない。
どんなに暑かろうと、あぁ夏は終わったんだなと思い知らされる。

楽しみはまた次回までお預けだ。って感覚は、お気に入りの俳優の最新作を見終わったときに感じるものに近いのかもしれない。ニコラス・ケイジ「バンコック・デンジャラス」これはハズレたｗ

ゴーストライダーに首をかしげ(アメコミのノリがわかんない)、NEXTでこんなもんかと思い、本作は・・・うーむ。NEXTで見られるような細かいしぐさのひとつひとつが好きなんだけど、今回はそういうのはあんまりなかったなぁ。
クセのあるキャラを演じさせたらトップクラスだと思うんだけど今回は微妙。ゴーストライダーのときより個性がないかもしれん。


あとねー。
ルールが4つ出てくるんだけど、4つってキリが悪いんだよねｗ
三本柱・三種の神器・三すくみ・トップ3・三名泉とは言うけど、
四本柱・四種の神器・四すくみ・トップ4・四名泉とは言わない。座りが悪い。
いちおー四天王とかあるけど高確率で真ん中二人は忘れ去られる。
トランスポーターがウケたのはルールが3つだからってのもあるだろうし、だからこそルールが4つってのはちょっとｗ

そんな違和感を抱えながら見ちゃったのと、ニコラス扮する主人公のキャラ設定がわかりづらかった(これはゴーストライダーもそうだった)のが入り込めない要因となってずっと引っかかったまま終了。ツングダりｓ・・・身内ネタは控えよう。

NEXTで見せた超能力者になりきれる演技力とか、文章にすると長ったらしい説明になっちゃうような描写を顔色ひとつで共感するレベルまでうまく表現するのが強みなのに、尺を気にしてかどんどん先へ行っちゃう展開でもうだめ。
その前に見たトムハンクスがよすぎたのもあってよけい厳しかったなぁ。
しかし期待しまくって新作で借りたのにこれはやられたｗ


個人的にこの映画の唯一の見所は、ニコラスが使うZippo。これたぶんオレが使ってたのといっしょ。
黒の・・・なんていうんだろう。ただ塗料が塗ってあるすべすべした感じじゃなくて、デコボコした感じだけど手触りのいいやつ。
一目見て「あーこれオレのじゃね？ｗ」ってそればっかり気になった。
出てくるのはほんのワンシーンが数回だけどねｗ


こういうハズレ映画を見ちゃうと、レンタル屋でそのパッケージを手にとってしげしげと眺めてケースを抜き取ったひとを見て、「あーやっちゃったねドンマイトピマス殿がなんちゃら」とか思うことってないかなｗ
感性によっておもしろいかどうかなんて変わってくるから見終わるまでわかんないけどｗ

というわけでこれ新作だからあしたいそいそと返しに行くハメになっちまったぜ・・・次回作はこれぞニコラス！ってのをたのむ。またね。