最近1ヶ月に見た映画18。

先日の大地震で被災した方々に、心よりお見舞い申し上げます。
1日も早く穏やかな日常が戻りますように。

今回は地震には耐えたのに、津波に全部やられたね。町ごと消滅とか言葉もない。
しかし世界中から支援の輪が集まるんだからありがたいね。また再びはばたく日は必ず来るよ。
被災してない地域のひとは、不謹慎とか自粛とかおそれずに、むしろ普段より活発に経済活動してお金を回していくこともだいじ。じゃないとなんにもできなくなる。


というわけで1週間ぶりの更新は月1の映画ネタ。

先月のはこちら。



＜今月の10本＞

・デスレース2(アクション・100分)

ハメられたｗそこそこ売れる本数で面チンしやがってGEOめｗ
これはステイサム出てないから、彼が目当てならやめとこう。
彼が目当てじゃないならもっとやめとこう。



・ブレイキングポイント(サスペンス・100分)

銃撃現場になったファミレスに偶然居合わせた人々が、事件を機に変わっていく日常を登場人物別に描いたお話。フォレストウィテカー見たさに借りた。
いっしょに出てたダコタファニングって、初見だけどいつかナタリーポートマン級に・・・はならんかｗ
おもしろいかどうかって言われると微妙なんだけど、なぜか最後まで飽きずに見たくなる展開だった。



・プレシャス(ヒューマンドラマ・109分)

最近さっぱりアテにならんけどこれはもうパッケ見たときの直感で借りたｗ
しかしこれはきた！

「プレシャス」なんて名前とは裏腹な悲惨な人生。
16で第2子を授かり、でも二人とも実の父親との子で、その2度目の妊娠をきっかけに退学処分。
家にいる母親は生活保護だけが頼りのロクデナシで、もうなんというかハーレムの下層社会をそのまま切り取ってきた感じ。
そして退学処分と同時にすすめられたフリースクールで転機が・・・。

出てくる俳優も作品に合っててすばらしい。
主役のガボレイ・シディベはもちろん母親役のモニークは強烈ｗ
台本どおりなんだろうけどマライアにまですげぇこと言ってるｗ
あの黒人特有の口の悪さというか独特のリズムで紡ぎだされる罵倒っぷりはすごいねｗ男女問わずいつも感心する。

そのマライアはあのマライアキャリー(本物)でしかもスッピンで出てくるんだけどまぁすごいわｗ目がすごいいい＾＾ってかすっぴんのが魅力的。
しかしやはり本作の立役者は先生役のポーラパットン。
問題児が集まるクラスを見事な手綱捌きで纏め上げ、生徒たちの心のよりどころになって人間らしさを取り戻させる役を熱演。しかもすげぇ美人＾＾

どん底からスタートして人との関わりの中で徐々に自分らしさを築き上げて行く過程で・・・。
単純なお涙頂戴じゃないし、緩急も抜群でいいね。おすすめ。



・オーケストラ！(ドラマ・124分)

ロシアのボリショイ交響楽団で"天才"と呼ばれた指揮者の座から追われて30年。成り行きと勢いで昔の仲間をかき集めて"自称"ボリショイ交響楽団としてパリに乗りこめー＾＾ってお話。
前半から中盤まではドタバタコメディ、そして終盤は・・・！
開幕から飛ばしっぱなしのロシアンジョーク連打とありえない展開にゲラゲラ笑って、最後まで見届けてほしい。

チャイコフスキーとかバイオリン協奏曲とか倍音のアルペジオとか言われてもよくわかんねーけどだいじょうぶ！聞けばわかるｗ
音楽の波で感情もってくなんてずるい！とおもいつつもすっかり流されてしまった。演奏ガチっぽいし。
これ一本でコメディ映画とオーケストラが楽しめる。

「オーケストラはひとつの世界だ。皆、ひとつの楽器と才能を携えて来る」
「コンサートのため団結し、一緒に演奏する。これぞコミュニズムだ」

「・・・コンサートの間だけの」

ぐっときたね。ラスト16分は言葉なんかいらない。
メラニーロランがいかにも映画女優！って感じでよかった。ドアップ連打でもスクリーン映えするうえに詩人さま無双やばいｗ荒唐無稽な部分とかこまけぇこたぁいいんだよ！
コメディタッチでもあるし、重箱の隅ほじくり返さずに見てｗ

早くも今年2つめの殿堂入りきたか？



・遠距離恋愛　彼女の決断(ラブコメ・103分)

舞台はアメリカ西海岸シスコと正反対のNYのそれぞれに本拠地をもつカップル。
恋愛にいまいち本気になれない男と、のめりこむタイミングをまちがえて人生設計ごと崩壊した30すぎの女。
ふたりは些細なきっかけで意気投合し・・・っていうお話。

開幕はふたりともそこそこの個性を放ってるけど、むしろカレシのツレがおもしろかったりするっていう。
日本向けのサブタイトルに「彼女の」決断とかよぶんな文言がくっついてるけど、どちらも葛藤してたしどっちかというと男のほうが・・とは思ったけどまぁいいか。

なんつーかドリューバリモアはアンジーと生年いっしょなのに顔の老けかたがやばい；
30だか31だかいう設定なのに、どうみても38～43くらいのくたびれかたしててイマイチ気持ちが乗ってこない。
特に「オーケストラ！」のメラニーロランのスクリーン映えがマッハだったのもあってよけい落差が；
男のほうは26～28くらいに見えた(実際は32らしい)から・・ちょっとねぇ。行き遅れのすいーつ(笑)向けなんだろうししょうがないか。
前半の掛け合いはおもしろかったのに終盤は息切れっていうかネタ切れしてたのも残念。
しかしリアル遠恋中ならおすすめかな。

ちなみに個人的な最初の遠距離は、崩壊寸前から始まった(倦怠期に入ってから遠距離になった)のもあって、オレが浮気したおして終わりました；



・RPG(サスペンス？・96分)

北米かどっかではサバゲーならぬRPGごっこをしてる集団がいるらしい。
登場人物たちはいい歳こいたおすすめプレイヤーくらいの年齢。
現実世界よりも、年に数回だか数年に1回だかのそのRPGごっこにあらゆる希望と喜びを見出して全力でのめりこめー＾＾してるんだけど、そのノリは当然リアルの人々に通じるわけはないｗ

主人公はそんなリアル側の人間で、同棲してる彼女がHimechan待遇にどっぷり漬かっちゃってる。
もういいかげんに汁と連れ戻しに行ったはいいものの、完全アウェイで最初は取り付く島もなかったが・・・ってお話。客観的に見るとだいぶイタいｗ

やっぱりリアル山奥にいろいろがんばって作ったとしても、生活臭がしちゃったら微妙な気がする。トイレとか仮設だしさ。
そのうまそうに食ってるメシとか酒とかどうしてんの？みたいに細かいところが気になっちゃう。
オレはオンゲでいいです＾＾



・クロッシング(サスペンス・132分)

09年公開のアメリカ映画のほうね。
リチャードギア(NYPDの制服がまったく似合わない引退寸前の枯れた爺さん)、イーサンホーク(金に困った麻薬潜入捜査官)、ドンチードル(ちょっとむりめの黒人ギャング)の3人のポリスメンそれぞれのお話。

リチャードギアは哀愁漂うおっさん役・・というか素なのか？ってほど違和感なかったけど無難でおもしろみはあんまりない。まだ以前見た落ちぶれたジャーナリストのがよかった。
イーサンホークは出色。双子を身ごもる妻は喘息もちで、どうやらそれはいま住んでる家が原因だと。んで新しい家に引っ越すための頭金が必要なんだけどなかなかそろわなくて・・っていう逼迫した小物感がハマってた。
ドンチードルはねぇ・・・いちばん期待してたんだけど明らかに若者言葉を無理に使ってるおっさんそのもので厳しかったｗ共演者に比べて明らかに舌回ってないもんｗ

話の展開とタイトルもあんまクロスしてなかったような。



・エクスペンダブルズ(アクション・103分)

スタローンが昔の映画仲間であり落ち目になってるアクションスターと客の呼べるスターを集めてオーシャンズ11みたいな映画作ってみました的な感じ。どうやら♀の知り合いはあんまいなかった模様ｗ
しかしそれで呼べるのがステイサムとかジェットリーだったり、完全復活のミッキーロークに加えてまさかのドルフラングレンだったりして、さらにカメオ出演でウィリスどころかシュワちゃん(ガチで本物ｗｗｗ)まで引っ張ってきてムダに豪華ｗ

内容は一本調子な二昔前くらいのアクション映画。
脚本なんてNOUKINスタローンに期待してないんだし、そのスタローン本人含めてみんな相当体作ってきてるっぽいんだからもっと激しくバリバリーーっと脱げばよさそうなものを、なぜか出し惜しみしたりともったいない部分もチラホラ。
いくら話に期待してないっつってもホントにひどいもんだったけど、しかし不思議とおもしろかった。
見所は・・・やっぱりスタローン×ウィリス×シュワのシーンで、シュワちゃん本人に自虐ジョーク言わせるところかな。オレのおっさん補正かなりかかってるけど＾＾　だけど3人とも歳食ったねぇ。
ステイサムとジェットリーは動けるのわかってるから安心して見れた。機銃掃射とかタイマンとか見せ場もちゃんとあったし。
ローグアサシンでもそうだったけど、このふたりはストーリーうんこでも妙にハマる部分があるね。
あのキャラ設定はスタローンの主観だろうなｗ

エクスペンダブルズ(消耗品・捨石)ってタイトルからして言わんとしてる部分は伝わった。
しかし似たような懐かし系の映画見るなら特攻野郎のが鉄板。
だけどスタイリッシュさとは無縁の漢臭さを売りにまだまだいける予感はする。

続編作る気まんまんらしいけどもうちょい練れる脚本家はやくきてー！




・フローズン(ホラーサスペンス・93分)

雪山にスキーやスノボをしにきた3人組がリフトに取り残されちゃって、つぎの営業は5日後だから自力で脱出しないと・・だけどリフトの高さは15mっていうお話。
日本だとシーズン中はまず無休だからあんま実感わかない。

これがまた想像以上につまらんくて、常時1.1～2倍速で見てた。
10mくらいかと思ってたら15mもあったのか・・ってのはともかく、手をアレした跡が次のシーンからなくなってたりと細かい点でも微妙なつくり。
さみーのイヤだから元々雪山なんて行かないし、人生の80分くらいムダにした；



・クレイジーハート(ヒューマンドラマ・111分)

かつて一世を風靡したカントリーシンガーは、"ワシが育てた"後輩にガッツリ差をつけられ、どれだけせっつかれても新曲も書けず、気付けばドサ回りの毎日を送るアル中の初老に。
しかしある町で彼に興味を持った女記者との出会いをきっかけに再び輝き始めるが・・・。

なんといっても主演のジェフブリッジスだけでなくコリンファレルまで普通に歌うめーからこまるｗ
これがいかにもくたびれ落ちぶれた感のあるカントリーシンガーと、いま成功してる若手って対極の雰囲気を抜群に出しててやばい。
ただちょっと演技もうますぎてかっこつきすぎというか・・個人的にグッとくる展開ではなかったので、男の哀愁を漂わせつつ泣かせるミッキーロークの「レスラー」のほうがおすすめ。
リアリティを出しながらハッピーでも"バッド"でもないノリに仕上げたのが売りかな。

しかしもうちょいタイトルなんとかならんかったんかｗ
09年アカデミー主演男優賞・歌曲賞受賞、助演女優賞ノミネート。




今月見た中でのおすすめは、
・万人向け・・・オーケストラ！
・大人向け・・・プレシャス、クレイジーハート
・選ぶけど・・・エクスペンダブルズ

オーケストラ！はまちがいない。プレシャスも見てほしいところ。
@はまぁいいやｗ



＜2009年オレ殿堂入り＞
最高の人生の見つけ方(6月)
デスレース(7月)
ダウト～あるカトリック学校で～(11月)

＜2010年オレ殿堂入り＞
パイレーツ・ロック(4月)
第9地区(8月)
パーフェクトゲッタウェイ(8月)

＜2011年オレ殿堂入り＞
トイストーリー3(2月)

＊暫定＊
オーケストラ！(3月)　←New!



さてあした前後以降リリースの注目作は、
03/18　ついに完結！ホントに完結・・・？毎年恒例になってはや7年の「SAW the Final」
03/21　死人でまだ金儲けするんかよ・・と思いつつ見てしまいそうな記録映像集「アイルトン・セナ」
04/02　リメイクのベストキッドが意外とよかったジャッキー入魂の「ラストソルジャー」たぶん微妙
04/02　何作目まで見たか忘れるから通し番号つけてｗ永遠のヒーローセガール「沈黙の復讐」
04/06　ジェラルドバトラー出るから見たいってだけの「ゲーマー」は生体遠隔操作のオンゲが舞台
04/06　たまにはB級っぽいバイオレンスアクションでもっていう「マチェーテ」
04/08　世界初の大西洋横断飛行を成し遂げた女性冒険家の実話を基に。「アメリア・永遠の翼」
04/13　予告編よかった「ストーン」はデニーロ、ミラジョボ、エドワードノートンのクライムサスペンス
04/15　オレまだグラディエーター見てないのにこれもおもしろそうっていう「ロビンフッド」


先月は1タイトルしかなかったのに今月どうなってんだよｗ
これは新作5本1000えんを駆使して・・・とおもったらほどよくリリース日分散してんな；
まぁ手が震えてくるほど時間あるしかたっぱしから見ていこう。またね。