ろっくんろーる！

これだけ期待しまくって実際おもしろかった映画もなかなかない！
今回は今年いちばんのガチオシ「パイレーツ・ロック」だ！

主演はフィリップ・シーモア・ホフマン。
脇を固める俳優も個性派ぞろいで最高。


時は60年代のイギリス。
当時ラジオは国営放送しかなくて、それもクラシックしか流さない風潮。
ビートルズをはじめブリティッシュロック全盛の時代に国営放送で流せるロックやポップスは1日たったの45分しばりｗ
しかし火が付いた勢いは止められず、公海上に停泊させた船から24時間ロックを流しまくる海賊ラジオ局のはしりとなったのがこの「レディオ・ロック」だ。

これはそのレディオロックの人間模様と60年代ロックを心行くまで楽しむ映画。
笑いあり涙あり、スケコマシ(古ｗ)から童貞から真性のアホからやたらセクシーなおっさんまでそろったかっこよくて愛すべきラジオDJたちが、彼らを取り締まろうとする政府と戦う・・・というかロックと女をこよなく愛する漢の集まり。

すげー仲良かったりノリよかったり時には反目してチキンレースで意地の張りあいしたりといかにも男の世界なたのしい仲間たちが公海上で生活しつつロックに明け暮れるレディオロックに、男なら加わりたいとおもうはずｗ体育会系のノリ。

こっぴどく女にフラレても翌日の放送で普段どおりかっこよくキメるところに漢を見たり、その漢っぷりに思わず涙する仲間を見てホロっときたり、普段の生活や放送中どころか女を落とすときすらほとんどしゃべらないのにかっこいいやつとか、それぞれのキャラクターの個性を語ってたらキリがないほどの濃いメンツ。っつーかみんなキャラ立ちすぎｗ
やっぱり声が渋かったりかっこよかったりするのはいいねぇ。うらやましいわ。

一部おっぱいが出てきたり女を落とそうとしてたら抜け駆けされたり当時禁止されてたFワード(F＊＊＊)を言うなよ！ぜったいいうなよ！的なお約束をしてたりするけど、基本的に大人なら全然問題ないレベル。


たぶん有名な曲ばかりだからその選曲も楽しめるはず。半分くらいわからんかったけどｗ
かっこよくセリフ回して曲に入るスタイルはいまのFMの元祖なんだね。
DVD特典で未公開シーンもかなり入っててそっちも楽しめた。
久しぶりに返すまでにもう1回見た。


ネタバレになるから展開についてはあまり触れられないけどこれはガチオシ。体育会系サークル的なたのしさにロック魂が加わって最強すぎた。
男の友情・下心・かっこよさを楽しめるからぜひ！出てくる女の子もかわいいｗ

しかしこのフィリップ・シーモア・ホフマンの引き出しはすごいわ。
今回は主演とはいえずっとスクリーンのど真ん中にいるわけじゃなかったのに、あの演説するシーンの存在感だったり漢を見せるシーンに自分の立派な腹をネタにしたりと、別の作品で見た情けない男だったりミステリアスな雰囲気だったりシリアス全開だったりオカマだったりの、それぞれの役で違和感なく演じ切る力はハンパない。現代の名優だねぇ。
今回は全員イギリス人って設定のところへ唯一のアメリカ人としてカウント(伯爵)を名乗ってるところにヒネリが利いてていいなとここまで書いたけどこまけぇこたぁいいんだよ！ロックしようぜ！またね。