内容の94%は忘れてしまっている。

作品賞だったらおもしろいのかもしれないけど、今回見た「カポーティ」は、

・トルーマン・カポーティを知らない　・・・　-2
・「冷血」という作品を知らない　・・・　-2
・「アラバマ物語」という作品を知らない　・・・　-1

・フィリップ・シーモア・ホフマンという役者を知らない　・・・　-2

10点満点ですべて知らないと3点からっていうスタートラインになっちゃう。
個人的にこういう予備知識がいるようなものは評価しない。だって気軽にすすめられないじゃん。
逆に知ってれば3倍以上楽しめるってことでもあるけどそれってどうなのｗ
ありのままを受け入れたい派のオレとしては、未見ならあらすじ以上の内容は事前に知りたくない。

だけど楽しめないもんはしょうがないってことで上から順にちょろっと紹介。

「カポーティ」ってのはアメリカの作家。「ティファニーで朝食を」とか書いてる。
「冷血」はそのカポーティが書いた世界初のノンフィクション小説。実際に起きた犯罪・・・どこぞの一家惨殺事件を描いたもの。
この「冷血」を書いたことで世に「ノンフィクション」ってジャンルが生まれたっていう画期的な作品。劇中でもそれに触れられてる。

「アラバマ物語」はカポーティの友達が書いた作品。作風の違いから比喩に使われる＋友達だから言いすぎてもへいき＾＾みたいなネタのひとつ。

「フィリップ・シーモア・ホフマン」は本作でアカデミー主演男優賞ほかを受賞しまくる。
今回カポーティ役をしてたんだけど、ホントこの人は何やらせても「このキャラクターが素なのか！？」ってほど役作りがうまい。なにしろカポーティがオカマだったなんて知らなかったｗ



この「カポーティ」はそんなカポーティの一生を追ったんじゃなくて、新ジャンルの「ノンフィクション」を書く上でどういった行動を取って、どのような心境の変化をしていったかっていうお話。
ノンフィクションって言うくらいだからどう考えてもフィクションじゃないから、妄想とか机に話しかけた答えを勝手に書いてくんじゃなくて、地道な取材活動をするの。
それこそ被害者家族の周辺から、彼らの○○(自主規制)から、つかまった犯人への接触～数年間の取材活動をとにかく地道にこなしてく。
その取材活動を通じていろんなことが見えてきて、物事はつねに一面性だけではない、最初は好奇心メインの野次馬的に関わり始めたけど、実際のところそれぞれの正当性ってなんだったんだろ・・・こいつってそんな悪いやつじゃないじゃんってところから感情移入しまくっちゃって苦悩の日々を送ることになる。

そのカポーティのちょっと繊細すぎるところが徐々にいろいろ侵食していって、数年間の取材活動を経て、その犯人が最後にはどうなればいいか、どちらも望むしどちらも望まないっていう心境の変化に至る中で犯人には決して見せない部分もある自分と、打算的・利己的ではなく「友人」としてすべてを打ち明けるようになってきたように見える犯人、いったいどちらが本当の意味で悪人なのか、そもそも悪人ってなんだっけっていう・・・ってかなりネタバレしてんなｗ

その繊細なカポーティのメンタルの変化をじわじわと表していくホフマンの演技がすごい。
すごい以外の言葉が出てこない。

これどうやらしゃべり方どころか見た目も仕草もかなり似てるそうで、そのセンシティヴなところもそっくりなんかな。そこまで演じ切るホフマンにどんどん引き込まれてく。
正直開幕1時間くらいはすげー眠かったっつーか2回寝たんだわｗ
導入部分がよくわかんない話＋この映画自体が全般的にシックっつーかモノトーンに近い色調で、ハデなところもないから話が見えてこないと刺激に乏しい。甲高いオカマしゃべりが延々続く感じ。

だけど登場人物も出尽くして話の展開が見えてきたところからの引きずり込み方はすごい。えびフィレオ150えん級。その原動力はまちがいなくホフマン。


明らかに「関わりすぎた」と気づいたときにはもう手遅れ。
友人化した犯人とそれをネタにしている自分、好奇心から親身に変わって理解者となった感情が今度は・・・と移り変わる自分はいったいなんなんだと。誰が本当の「冷血」なんだと。

そして訪れるラスト。
望んだものと望まないものを同時に手に入れた彼が至った心境とは・・・。



友人のひと(ネル)もいい味出してたね。よき理解者だったとおもう。
っていう2回も寝て見直したとは思えないほどの評価の上がりっぷりなオレも冷血だわなｗ
新ジャンルを開拓した天才に、おそらくその容姿や性格・性癖から世間は冷たかっただろう。時代的にも。だいたいノンフィクションってジャンルが誕生したのがこんな近現代だとは知らなかった。
んであーいう天才の例に漏れず精密機器的な脆さも抱えてるのが見て取れる。



これぐらい知ってから見ればもっとおもしろかったんだろうなーってことでまたね。

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えいがいちねん。

大掃除しつつ出てきたマンガを読みふけっては時間をとられ、けっきょく見えるところがキレイになれば気分もいい！ってことでそこそこの仕上がりで満足することにして、翌日返却予定の映画を3本一気に見るとかなかなかタフだとおもう。映画見ると疲れるし。


普段半分バカにしてて見ないジャンルのひとつに「ヒーローもの」があるんだけど、おもしろいから見てみろってっていう声と旧作100えんにつられて渋々借りてきたのが「アイアンマン」だ。
これはいろいろあって桂正和テイストなパワードスーツを装着して無双する話なんだけど、ごめんすげーおもしろかったｗ　あーいう近未来的なメカに弱いってことすっかり忘れてたｗ

序盤からつっこみどころ満載だし、主役が人工知能と掛け合いするところのセリフ回しとかも秀逸ｗ
英語のセリフはテンポが重要なんだからいいから字幕でみとけって。
家族で見てもへいきなはずなので正月休みにいいとおもう。

本日2本目は「フルメタルジャケット」・・・ご存知戦争映画。

これはもう最近の改変動画が有名になりすぎてる気がするから説明いらないだろう。
「あの調子」で全力で新兵にカマしまくるハートマン軍曹の元ネタを全力で味わえる。
ディテールとか結末とか知らなかったから、あーそうなっちゃうんだみたいな気持ち。




ラストの3本目は「セブン」・・・これはなんだろ。サスペンスでいいのか？

七つの大罪になぞらえて次々に罰を与えていくシリアルキラーを追う定年間近のモーガンフリーマンと、配属されてきたばかりのブラピのコンビがたどりついた結末とは・・・！
ブラピの出世作となっただけあって、さすがに最近ほどのぶっとびっぷりは見せないけど名優っぷりの片鱗はキッチリ見られる。
役のなりきり・細かい表情・感情を表すしぐさ・セリフ回しなどなどに優れてるひとは見ててたのしい。
んでここで気がついたのが、モーガンフリーマンの「笑う」シーン。

シリアスな話をしてるところにクソマジメな顔して一発カマして、【えっ！？】ってなったところでタメにタメた笑いをかすれた声から一気に爆発させるあの笑いかたがすげぇ好きｗ　あとレフティだったんだな。
しかしブラピは明らかに若いのにモーガンフリーマンは歳わかんねーなー。14年前の作品だぞｗ




というわけで今年ほど映画を見た年もなかった1年でした。
1年間で127本かー。よーけ見たなｗ
最近は見たい映画を無理やり探すようになってきたし、来年は3月末までのアレが終わったらおとなしくなるかなーとおもうけど。おすすめアニメのなんだっけ。なんちゃらってやつも探すか。
ってことで今年の〆は今年狂ってた映画についてでした。


えー今年も一年間駄文にお付き合いくださいましてありがとうございました！
それでは皆様よいお年をお迎えください。またね！

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最近1ヶ月に見た映画III。

いやー寒いね。
最高気温が1ケタ台になるととたんにマッハで寒さが襲ってくるね。
これだけ寒いと出かけてもしょうがないから映画みようぜ！寒くても暑くてもみようぜ！
ゲオなら3月末まで旧作100えん！


ってノリで今月もいってみよう。
先月のはコチラ。

一部は折に触れてチラホラ紹介してたのもあるけどあらためてちょろっと書いとこう。
蛇足になるってわかってても一行でまとめずにダラダラ書いてしまうぜ。




＜今月の12本＞

・ハンニバル
アンソニーホプキンスの味がでまくってる名作。ハンニバル無双。


・レッドドラゴン
「羊たちの沈黙」でなぜレクター博士が捕まってたのかがわかる。


・P.S.アイラヴユー
ジェラルドバトラーの人間味溢れる演技がいい。こんなカレシになれたらいいね。


・ハンニバル・ライジング
トンデモジャポンはあまり気にしないようにｗ
レクターの若いころと捉えるよりは別物として見たほうが楽しめるかも。
狂気に走った一端は垣間見えるね。


・SEX AND THE CITY -THE MOVIE-
TVシリーズ見てたなら満足のデキ。初見だとただのビッチ映画かｗ


・ロックンローラ
ガイリッチーワールドに飛び込んだジェラルドバトラーがいい味出してて注目俳優にランクアップ。


・ドラゴンボールEVOLUTION
これはねー。
まず吹替えで見ようｗ　英語のイントネーションでDBの単語出されても失笑するだけ。
ホイポイカプセルの再現力とかなかなかアツイし、ストーリーから出てくるキャラまで違和感ありまくりだけど、これはもうパロディだと。そう捉えればただのSFアクションになるはず。
ただしDBとして見てもSFアクションとして見ても微妙ｗ　90分程度だし悪くはないけどオススメしない。チチの乳ばっか見てんじゃねーぞ！


・フェイス・オフ
超絶名作説明不要ｗ
さすが世界三大ハゲのニコラスケイジ。悪者やらせてもいいかんじにぶっとべてるｗ
トラボルタは悪人面だから余裕だな＾＾
このふたりがマジで顔シャッフルしたように思わせられるその演技力パネェｗ
ほとんどのひとが吹替えで見てるとおもうけど、二人の地声に慣れてるなら字幕もいい。


・天使と悪魔
前作は最後トンデモな展開で残念だったけどこれはラストまで楽しめる。
エログロ系も出てこない・・・ちょろっと出るか。まぁいいや。正月に見るといい1本。


・7つの贈り物
核心を四字熟語で表したいところだけどネタバレだからできないっていうｗ
ダークな幸せを感じたいなら。


・エアフォース・ワン
時代背景がちょっと古いけど、これも名作中の名作。
大統領がんばりすぎｗ


・バーン・アフター・リーディング
いい歳こいた大人たちがバカになって悪ノリしまくってんのを楽しむ映画。
ジョークが通じるならクソ笑える。




＜かみんぐすーん＞

・パルプ・フィクション
イングロリアスバスターズが待ちきれずにタランティーノの耐性を上げようとしてる。
タランティーノはシャレならん。


・ミスト
ラストのオチをどっかのネタバレしたバカのせいで見ちゃったんだけど、それでも借りてきた＾＾


・その土曜日、7時58分
以前オススメしたフィリップシーモアホフマン主演の・・・サスペンス？
パイレーツロックが待ちきれない！




今月見た中でのおすすめはー天使と悪魔はトムハンクスってだけで見る人多いだろうから置いといて、ガイリッチーの同時多発ドタバタコメディか、コーエン兄弟の悪ノリオンラインか・・・。
マイナー好きなら前者、見たことある俳優多いしってことなら後者かな。
レクター博士の一連のお話はグロいのダメ＞＜；ってひとには無理にすすめられない。
あの演技力は必見なんだが・・・もったいないけどしょうがないね。怖いもの見たさで見ちゃいなよ＾＾

というわけで来月もボチボチ映画みようとおもいます、またね。

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笑える映画をオススメしよう。

なんか知らないうちに拍手機能が追加されてたから設置した。
微妙にアイコンがでかくてバランスが悪いんだが・・・。
ラッパのマークのもあったんだけど、背景が安全第一の黄色で浮きまくってたから断念。

んでアレをクリックするやつなんているのか？って疑問は身をもって解決しよう。


そんなことより今週の映画は3本ともアタリとかめずらしいｗ

「エアフォースワン」・・・これを挙げるのは反則かｗ　たまには名作もいいじゃないか＾＾
ちなみに大統領専用機＝エアフォースワンじゃなくて、大統領が乗り込むとコールサインがエアフォースワンになる・・・ってみんな知ってるか。ラストでも出てくるしね。
ついでにwikiってみたら副大統領が乗るとエアフォースツー。事故事件で同時にやられるのを防ぐために、目的地がおなじでも別々の機で行くらしい。
海兵隊の機体だとマリーンワン。陸軍はアーミーワン、海軍はネイビーワン。沿岸警備隊はコーストガードワンだそうだけど、もし民間機に乗ったら・・・？

エグゼクティブ・ワンらしいよ。wiki漁ってると時間マッハだなｗ




「7つの贈り物」・・・ウィルスミス主演の、これは何系かな。ヒューマンドラマか。
展開もBGMもどう考えてもハッピーエンドには向かわない雰囲気が序盤から全力で漂う中、劇中でウィルが取る行動のすべてがなんだったのかっていうモヤモヤした感覚がずっと残ってて、それがラストを迎えた瞬間、なんとなく薄ボンヤリしてた話が一気に引き締まるところに鳥肌が立った。
推理系でもないのにハッキリ展開が見えてその通りに進行するんだけど、「うわあああああそういうことか！！」ってのが連打で押し寄せてくる。瞳がせつない。

これはおもしろかったなぁ。人間愛を見た。「幸せのちから」より全然おもしろかった。
wikiは全力でネタバレしてるから見ないようにｗ




「バーン・アフター・リーディング」
悪ノリ大好きな俳優が集まって、追い詰められてどうしようもない展開にもってくのが好きな監督コーエン兄弟と遊びたおしたような作品ｗアホすぎて笑えるｗ

主演級は、
悪ノリ大好きスケコマシのイメージそのままのジョージ・クルーニー
バカを喜んでキッチリやれるイケメンナンバーワンのブラピ
おまｗｗｗキレすぎだろｗってくらい低すぎる沸点でキレたおすジョン・マルコヴィッチ
あとジムの同僚の女。これもブラピ級のバカさかげんを全力で出しててクソ笑えるｗ

この女がババァなのに出会い系にハマってて、整形で見た目をBAすればステキな旦那様つかまえて一生遊んで暮らせるはず！でもお金ない！ってところに、CIAをアル中でクビになったマルコヴィッチの暴露本の原稿の入ったCDをげっと。
これをネタに強請ろうとブラピとふたりで奮闘するんだけどもうとにかくアホすぎるｗ

ブラピなんて常時悪ノリ補正かかってんのにもうそれがマッハで、脅迫電話のバカさ加減に始まって、仕事中でもipod外さずに歌うわ踊るわ鼻血出すわと全力でフリーダムに突っ走って、彼のラストのスマイルとかアホ全開で腹筋切れるｗ

これいちおー話はシリアスに進んでってるはずなんだけど、登場人物すべてが空回りの連続でグダりすぎｗ　ジョージクルーニーもマジメな顔してなに作ってんだよｗｗｗとかツッコミっぱなしで疲れるｗ
マルコヴィッチも迷走しまくりだし通常時⇔ブチキレのマージンなさすぎるし、やっぱりこいつらガチで名優だわ。なんでもできるもんｗ

ラストのCIAのおえらいさんの投げやりなやれやれっぷりとシンクロして終われる楽しい映画だった。


コーエン兄弟といえば「ノーカントリー」に続く2作目だったけど、これはポップなノーカントリーかな。
ふかわ似の殺し屋に延々追われてキモイ；とか思ってた前作より、アホすぎて笑える本作はよかった。直接的な表現は出てこないけど、いちおーエロい・・・エロなのか？ｗ　まぁそーいうシーンもチラホラ出てくる部分もあるし、何よりこの悪ノリというかシャレがわからん人と見ると楽しめないとおもうので注意。オレはこういうの大好きｗ　ブラピもイケメンのくせになかなかハズレんねぇ。こいつも好きだわ。
イングロリアスバスターズはやくレンタル開始はやくｗ


あとはー最近の映画だとパイレーツロック、上映開始直後ならパブリックエネミーズ、もうちょいで公開のフォースカインド。このへんが注目かな。もうレンタル開始してもいいよ＾＾
SFはあんまり好きじゃないからアバターとかふーんくらい。2012は見てもないのにたぶんハズレだとおもうｗ予告が全力なんじゃね？っていう。逆にホラーはSAWでガッツリグロ耐性ついてからサスペンス系ならいけるようになった気がする。猟奇系は何がたのしいのかわからん。



というわけで次回は毎月恒例化計画続行中、21日は月間映画一口コメントの日にまたね。

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