環境プロパガンダやりたいならそう書いとけよ。

でら期待して「オーシャンズ」を見た。
開始10分で眠気が襲ってきておかしいなと思いつついったん寝てスッキリしてから見た。


「アース」や「ディープブルー」はBBCの渾身の取材に基づいたその圧倒的な映像もさることながら、随時ジャマにならない程度に入る解説によってより理解が深まるところ、つまり自然の神秘＋人間の英知が備わって最強に見えてそれが感動につながったわけだ。自然物としてまちがいなくガチ押し。

ただ「ディープブルー」の字幕版では最後の最後に英語のナレーターがしゃべってないところで日本語字幕だけが説教かますっていう無粋さに興醒めもいいところだったけど、それまでの映像美に圧倒されてたからギリギリ許容した。しかしだ。

しかしこの「オーシャンズ」はそれら2つのタイトルをチラつかせときながら中身はまったくの別物。


ただ単に撮ってきた映像を垂れ流し、漁のシーン(フカのアレとか)は作り物(最後にそうテロップ入る)という「ドキュメンタリーでヤラセ」っていう最悪のことをやっている。
じゃーなりずむ(笑)だけかと思ったらどきゅめんたりー(笑)にもなってるってのはマジメにやってる人たちへの冒涜。そら開幕10分で寝るわ。
しかもシャチのシーンは構図から見てもディープブルーのパクリとしか思えない。
ホントかどうか漁師じゃないから知らんけど、フカのヒレだけを生きたままカットするのはとても危険で困難だそうだ。さらに言うと日本の漁師は海の恵みをムダにすることはないので、あのアジア人風漁師は少なくとも日本人ではないな。


よくよく調べて見たら配給元も製作スタッフもまったく異なる別物なんだけど、だったらじゃあアースやディープブルーと並べて陳列するんじぇねぇよクソGE○が！！！っていう。
BBCものにいたく感動してwktkしまくって新作80円で借りたオレの気持ちを返せｗ



いろんな抗議活動をする団体の気持ち悪さはその空気の読めなさにあるとおもう。
いまそういうターンじゃねぇから。ってときに土足でズカズカ踏み込んできて、いやなら見るないやなら見るなのAAを彷彿とさせる不快さを撒き散らすから理解しがたい。
しかも理解されないとみたらアプローチを変えればよさそうなものを、さらにしつこくやってくるから「気のなくなった男に対する女の感情」がなんとなくわかるってもんだ。
そもそも漁をするひとも生きていくためにやってる自然の一部なわけで、捕食活動をするのは動物も人間もおなじだとおもうんだけどそういう点は一切棚上げなの？乱獲うんぬんの話じゃねぇぞ。
いただきますしない連中にはわかんねーんだろうな。


それにしてもパッケ詐欺なんてレベルじゃねぇわ。
ディープブルーはたとえば「4000キロもの道のりを行くクジラの母子ははぐれないように母親が頻繁にヒレで海面を叩いて位置を教える(ｷﾘｯ」とかうおー4000キロとかすげーなｗって思ってるところに親子の情愛も見えてぱねぇｗｗしかもオカンは出産から南極までメシ抜きかよｗとかいちいちすごいんだけど、そういった知識欲も刺激するような点は一切ない。
これBBCはダシに使われて抗議しなかったんかな。名前出されてるんだしマジギレしていいレベル。
どうやら予告を見ると「中学生以下は500円！」とか子供の洗脳までやってたそうで恐れ入る。どっかの国といっしょでそういうところがマジきめぇ。


ちなみにBBCが全力で製作する本物の次回作は2011年公開だそうです。またね。