タイトルが昭和臭いからって。

すいませんガチで楽しかったです「特攻野郎Aチーム」。
80年代前半？だかにテレビでやってたの？タイトルくらいしか知らないけど。
それの映画化が30年近く経ってやっとこさできたらしいんだけど、予備知識ゼロでもバカ笑いできたから問題ない。すばらしい娯楽映画です。

めずらしく明るい役柄の"ハンニバル"リーアムニーソンをトップに、
イケメンおいしいとこ総取りの"フェイス"はブレイク寸前のブラッドリー・クーパー、
オチ担当の"B.A."にガチの格闘家クイントン"ランペイジ"ジャクソン、
天才とアレは紙一重なマジキチパイロット"マードック"に「第9地区」でまったく素人に見えない演技を見せたシャールト・コプリーと、ド安牌＋これからの実力派俳優を揃えて、
リドリー&トニースコットっていうPVみたいなめんどくさいカメラワークが得意な製作陣に監督がスモーキンエースのジョーカーナハンとかもうぜったい中身がない(失礼)のはわかりきってるメンツ。

実際の内容もこまけぇこたぁいいんだよ！コレが娯楽映画だ！っていう王道ｗ
開幕はドラマファン向けなのか若干わかりづらいんだけど、様子が把握できるようになるあたりから全力でアクションシーンにつっこむから問題ない。
ブリーフィング中なのに本番もかぶせて同時進行するところやビルのアレ、とくに戦車なんか最高ｗ
おまｗｗｗｗｗありえんだろｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗちょｗｗｗｗｗｗｗとか芝刈り機追いつかないｗ
いやー思わず声出るほどの爽快感はいいね。

端々に織り交ぜるメリケンジョークもキレキレで笑いっぱなし＋ツッコミっぱなしの118分だった。
オレみたいに乗せられやすいタイプは気持ちよく見れる。
これ返却期限直前じゃなかったら余裕で2周目いってたな。あやうく殿堂入りにつっこみかけたｗ


リーアムニーソンがガチなのは言うまでもないけど、ハジケた役ってのもめずらしい。
ちょーっと最前線に立つには歳いってる気はするんだけど、逆に信頼感のある雰囲気は抜群。
おかげで無謀どころじゃない作戦立案をしててもなんかどうにかなっちゃうんじゃね？って心境に。

ブラッドリークーパーって人はあんま知らないんだけど、非イケメンが想像する女好きのイケメンはこんな感じだろ！ってのがよくわかる・・・ってのもかなしいなｗ

そして特徴的すぎるモヒカンに、開幕からシブゴツいB.A.はガチの格闘家を起用してるんだけど、このひとの演技・というかイジられようがハンパないｗ
あんま言うと楽しさスポイルするからアレだけど、こういう役回りができるひとってかっこいいね。
ゴツいのにコミカルとか、実はブラッドリークーパーよりおいしいとこもってったとおもうｗ

そして負けずにおいしいとこガッツリいったのがシャールトコプリー。きたよここで。
俳優としては素人だったはずの「第9地区」ではセリフ全編アドリブだったとか才能ってレベルじゃないんだけど、今回はガチキチのパイロット役で登場シーンからマジキチｗ


つまり4人ともそれぞれ強烈なキャラもってて見せ場も連打。
悪役もいかにも悪役って顔した妙にかっこいい傭兵役に実は脚本家のブライアン・ブルームをそのまま出演させちゃってておまそれちょっとかっこつけさせすぎだろｗって思わないでもないんだけど、顔芸も抑揚もいい感じにハマってたからアリだな。目力ハンパないし。

ストーリーは未だに湾岸だかイラクだかがどうのとかそれもう去年ハートなんちゃらとかグリーンなんちゃらで散々やっておなかいっぱいだから＾＾；っていう微妙な点はあるものの、娯楽映画としては30年前の作品を現代風にアレンジしてて楽しく見れた。
夏公開でブツけてくるんだったら、特攻野郎の性質的に仮想敵は中国だろ？ビビったんだろうなｗ

しかしあんま売れなかったみたいだけどこれはシリーズ化しちゃってもいんじゃね？
テレビシリーズからのファン向けみたいな演出が唐突すぎてわかりづらい点さえなんとかなればね。
ちょいちょい置いてきぼりなところがあったので殿堂入りには届かなかった。
「デスレース」みたいな娯楽ノリが好きなひとにはまちがいない一本です。地上波で流したら実況スレかなり伸びそう。Adios! Mother! Fu・・またね！